イーサリアム(ETH)とは
イーサリアムの特徴
時価総額第2位の暗号通貨(仮想通貨)
2013年、Vitalik Buterinにより考案され、2014年に販売が開始されました。2018年3月現在はビットコインに次ぐ時価総額第2位の暗号通貨(仮想通貨)です。
分散型アプリケーションプラットフォーム
ビットコインと違い、イーサリアムは「分散型アプリケーション」(Decentralized Applications、略称DApps ※)のプラットフォームのために開発されました。このプラットフォームを実現させたのが「スマートコントラクト」技術です。
※DAppsとは、ブロックチェーン技術に基づいて暗号トークンを利用し、ユーザー合意のもとで改善可能なオープンソース・アプリケーションのことです。ビットコインや仮想猫育成ゲームのCryptoKittiesがその代表例となります。
イーサリアムの仕組み
スマートコントラクト
イーサリアムの根底をなす最大の特徴は「スマートコントラクト」(Smart Contract)技術の利用です。「スマートコントラクト」とは、取引契約を人の手を介さず、自動化してスムーズに行うための仕組みです。
イーサリアムのスマートコントラクトを利用すると、例えばカーレンタルで実店舗に訪れる必要がなく、契約が成立すると契約情報が自動的にキーとして付与され、契約から決済そしてレンタル終了まで、すべてネットで完結できるサービスの運用が今後予想されています。この場合、契約情報がブロックチェーン上に永久に保存され、改ざんされるリスクが低いです。また、仲介を必要としないため手数料はかからず、手続きの時間短縮も可能です。
イーサリアムの今後
ICOに伴う発展
最近資金調達の手段としてICO(Initial Coin Offering)が話題を呼んでいます。ICOとは、新規プロジェクトやサービスの資金調達のために独自の暗号通貨(仮想通貨)を発行し、その独自通貨を投資家に提供する対価として暗号通貨(仮想通貨)を受け取ることです。ICOでは、多くの場合、対価となる暗号通貨(仮想通貨)にイーサリアムが指定されます。そのため、ICOが活発化するとイーサリアムに対する需要も高まる可能性があります。
EEAの展開
2017年2月に、企業レベルでのイーサリアム・スマートコントラクトのビジネス活用を目的とし、EEA(Enterprise Ethereum Alliance、イーサリアム企業連合)が発足されました。JPモルガンやマイクロソフト、トヨタ自動車など、国内外の大手企業数十社が加入しており、今後の展開が注目されています。